僧侶のざれごと①

ずっと前から大好きな曲の一つであるColdplayの「Viva la Vida」

そういえばと思って、最近改めて翻訳し直し&考察してみました。

Rock好きで更に歴史好きの自分としてはとても楽しかったです!!

「Viva La Vida」

I used to rule the world (かつて私は世界を支配していた)

Seas would rise when I gave the word(私の言葉ひとつで海面までもが割れた)

Now in the morning I sleep alone (しかし今は朝、一人で起き)

Sweep the streets I used to own (かつて支配していた街を掃除している)

I used to roll the dice (かつて私は世界を動かす賽を振るっていた)

Feel the fear in my enemy's eyes (そのとき、敵の眼は恐怖に慄いていた)

Listen as the crowd would sing: (人々の歌声が聞こえる)

"Now the old king is dead! Long live the king!" (旧王制は滅びた!新王万歳!)

One minute I held the key (かつて一度、私は世界を支配する鍵を手に入れた)

Next the walls were closed on me (しかし、すぐに次の敵が迫ってきた)

And I discovered that my castles stand (そして、私の支配は終焉を迎える)

Upon pillars of salt and pillars of sand (砂上の楼閣のように脆く)

I hear Jerusalem bells a ringing (エルサレムの鐘の音が聞こえる)

Roman Cavalry choirs are singing (ローマ騎兵団聖歌隊の合唱も)

Be my mirror my sword and shield (鏡・剣・盾よ!我を守り給え!)

My missionaries in a foreign field (異国にいる我が宣教師たちよ!我を救い給え!)

For some reason I can't explain (上手く言葉にはならないが)

Once you go there was never, never an honest word (一度力を手に入れると、素直な言葉は何一つ出なくなる)

That was when I ruled the world (それが世界を支配していた時の私であった)

It was the wicked and wild wind (邪悪で荒れ狂う風)

Blew down the doors to let me in. (それは私を扉の向こうへ入れようと吹き荒れた)

Shattered windows and the sound of drums (割れた窓と太鼓の音)

People couldn't believe what I'd become (人々はかつて私が為したことを信じられなかった)

Revolutionaries wait (革命家たちは待つ)

For my head on a silver plate (私の首が銀の皿に乗ることを)

Just a puppet on a lonely string (私はまるで糸につながれた孤独な操り人形)

Oh who would ever want to be king? (いったい誰が王になりたいというのか?)

I hear Jerusalem bells a ringing (エルサレムの鐘の音が聞こえる)

Roman Cavalry choirs are singing (ローマ騎兵団聖歌隊の合唱が聞こえる)

Be my mirror my sword and shield (私の鏡・剣・盾よ!我を守り給え!)

My missionaries in a foreign field (異国にいる私の宣教師たちよ!我を救い給え!)

For some reason I can't explain (上手く言葉にならないが)

I know Saint Peter won't call my name (聖ペトロが私を天に召さないことはわかっている)

Never an honest word (素直な言葉は何一つなかった)

But that was when I ruled the world (それが世界を支配した時の私だった)

I hear Jerusalem bells a ringing (エルサレムの鐘の音が聞こえる)

Roman Cavalry choirs are singing (ローマ騎兵団聖歌隊の合唱が聞こえる)

Be my mirror my sword and shield (私の鏡・剣・盾よ!我を守り給え!)

My missionaries in a foreign field (異国にいる私の宣教師たちよ!我を救い給え!)

For some reason I can't explain (上手く言葉にならないが)

I know Saint Peter won't call my name (聖ペトロが私を天に召さないことはわかっている)

Never an honest word (素直な言葉は何一つなかった)

But that was when I ruled the world (それが世界を支配した時の私だった)


「Viva La Vida」歌詞の考察

歌詞に出てくる王(主人公)とはいったい誰なのか?

結論から述べてしまうと、おそらくこの王(主人公)は、ナポレオンを指していると考えられます。

それはCDジャケットにドラクロワのフランス革命の絵を使用しているところからも

そう思われます。

他には例えば、ローマ帝国の皇帝?と考える人もいるようですが、

この場合は素直にそう考えるのが自然ではないかと思います。

ですので、以下はこの主人公をナポレオンと考えた場合で話を進めます。

するとほとんどのフレーズが見事にマッチしてきます。

非常に面白いです。

まず、この歌詞全体はナポレオンがセントヘレナ島に幽閉されている時を想像して書かれた物のように感じられます。

そして、その意味合いとしてはナポレオンが幽閉時に過去を振り返り、もう戻らない取り返せない自分の行いに対し、「贖罪の意識を持っている」というところではないでしょうか。

次に歌詞の順を追うと、まず「一人で寝起きをし、街を掃除している」というあたりなどは、かつて栄光をつかんだ自分を回想している感じがします。また、「一度鍵を握るが、次にすぐまた新たな敵が現れる」など、これもロシア侵攻の失敗(最高60万の兵力を最終的に5000まで喪失)やその後の内乱(ナポレオンは2度失脚している)を意味している感じがします。

更には「邪悪な荒れ狂う風」「割れた窓、太鼓の音」「私を中へ入れようと・・・」などはフランス革命発生時の街の様子やその渦中へ飲み込まれていく自分を現していると取れますし、そして決定的なものが「旧王制は滅びた!新王万歳!」「革命家は待つ・・・」かと思われます。これらは確実に他の時代ではなく18世紀後半のフランスを思わせます。

旧体制のブルボン王朝滅亡(ルイ16世と王妃マリー・アントワネットの処刑)に民衆は喜び、後にナポレオン新王を迎える。しかし彼の失政に対し、人々は手のひらを返したかのように彼を叱責し処刑台へと送ろうとする。そこで彼はつぶやく、「いったい誰が次の王になりたいというのか」と・・・。

サビの部分の解釈はなぜか平家物語の冒頭を思わせます。作詞者はそんなことをまったく意識していないでしょうが、でも似ています。

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり・・・」

前述のとおり、贖罪の意識から「エルサレムの鐘の音が聞こえる」「ローマ騎兵団聖歌隊の合唱が聞こえる」「鏡・剣・盾よ、われを守り給え」「聖ペトロは私を天に召さない」などの表現が出てきて、つまり全ての過去の所業に対し彼は「神の許し」を求めるが、結局『神は私を許さないだろう』という諦観がそれらの詞に感じられます。また、平家物語と同様に諸行無常の感覚も伝わってきます。平家物語は時代の達観者が詠み人で、こちらは作詞者が直接主人公になりきって歌うという違いはありますが、このサビはその諦観と諸行無常の伝わり具合が上手く悲しさを増長し、なんとも言えずグッと来ます。いい感じです。

いずれにしても、以上の考えよりこの歌詞は確実にナポレオンをさしていると思われます。

そしてこの歌詞の意味合いは諦観と諸行無常の悲しさをあらわしているような気がしてなりません。メロディーはテンポの良い、明るい感じがするのですが・・・。


祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり

沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす 

おごれるものも久しからず ただ春の夜の夢の如し

猛き者もついには滅びぬ ひとえに風の前の塵に同じ

                  平家物語 冒頭


以上、乱筆乱文ですが「Viva La Vida」歌詞の考察でした。

最後まで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。(山本)

高野山 櫻池院 オフィシャルブログ

<高野山で生きることをもっと身近に> 宿坊体験、短期修行体験、学生寺留学なら櫻池院

0コメント

  • 1000 / 1000