寺留学体験者報告④ 西込千穂

名前 西込千穂

学校 和歌山大学観光学部 

学年 三回生

滞在期間 1ヶ月


①参加のきっかけはなんですか?

私は和歌山大学の高野山活性化プロジェクト「ばあむ。」に参加していたことから、櫻池院のインターンシップを知りました。ばあむ。の先輩も行っていたので春休みにちょうど良い機会だと思い参加しました。特に外国人観光客の接客をできるというところに惹かれました。


②参加中の体験内容を教えてください。

私は2017年2月と5月と7月の計3回経験しています。1度目の2月は初めてだったので、勉強をメインにしていただきました。朝は5時に起床し、鐘を鳴らして朝勤行の準備を手伝います。そして朝食の準備や客室のお掃除、館内の掃除をします。2月はまだたくさん雪が残っていたので庭の雪かきや、奥の院の掃除もしました。個人的には、奥の院の掃除が好きでした。戦国時代に活躍した有名な武田信玄の武田家のお墓を掃除させていただいたのですが、道行く観光客の方や他のお寺の僧侶の方ともお話できて、自分も「高野山の人」になれた気がして嬉しかったことをとても覚えています。5月に訪れた際は、GWだったということもあり、忙しかったので接客のお仕事をメインにさせていただきました。この時は多くのお客様がいて外国のお客様とトラブルが起きることもありましたが、実際にその場にいないと分からない宿泊施設ならではの現場のトラブルの解決もできて、すごく勉強になったと思っています。櫻池院でお仕事を一緒にさせていただいていると、問題解決能力と危機管理能力(リスクマネジメント)が自然に磨かれると思います。なぜなら私たちが普段生活している世界と高野山の世界は少し違って、高野山ならではのルールや時間の流れがあります。その分普段の生活とは違うので迷うことが多く、自分で考えて自分で判断し、行動する場面がすごく多いです。そのおかげで櫻池院に来ると最後は毎回成長を実感できます。7月は三度目ということもあり、とてもスムーズに仕事ができて、余裕が出てきました。接客中のお客様との会話なども余裕を持って楽しむことができました。実は、初めて来たときから、精進料理の説明を英語でする練習をさせていただいていました。この三度目のインターンシップで、納得のいく説明ができるようになりました。これは、場数を踏んだ経験値もありますが、僧侶の方々のサポートが一番大きい要因だと思っています。


③どのような学びがありましたか?

自分のまだ知らなかったディープな日本を知れたことが一番大きな収穫だったと思います。日本人の多くは、仏教徒ではあるけれど詳しく自分の宗教をきっちり説明できるかと言わればそうでない人が多いと思います。私自身もそうでした。海外に行って宗教について聞かれる場面はたくさんあります。そこで「自分の宗教はいったい何なのか。」という質問の答えを高野山で見つけました。一言で表すと“I am not religious but spiritual.”です。この一文から様々な解釈ができると思いますが、私は以下のように解釈しています。一つの神に対して強い宗教の信仰心はないがこの世のあらゆるものに感謝し、先祖を敬い、自然に畏敬の念を抱いている。その結果、仏教を通じて先祖を供養したり、神道を通して願い事をしたり、神社にお参りをする。また、食前の「いただきます」という言葉も一見お祈りのように見られたりするが、これは作ってくれた人だけでなく自然に対する感謝の気持ちだと言える。また、日本には相手を負かすのではなく心を合わせる武道、食材に無駄がなく美を追求した和食、作法を重んじる茶道、精神統一をする瞑想などがある。これらは日本人の心から現れたものである。日本人なら誰もが抵抗のない行為ばかりだ。一見宗教的に見える行為、これらを言葉で説明するのは難しいがあえて言葉にするならば、「日本教」という言葉で表現するとしっくりくる。このような考えを持てたのは、本当に大きな収穫でした。知っているようであたり前すぎて気づいていなかった日本を改めて知ることができました。その後、自分の信条に自信を持てるようになりました。


④お寺の生活ならではということを教えてください。

お寺は朝が早く、一日中一生懸命働いて決まった時間にしっかりご飯を食べて夜は早く寝ます。「よく働いてよく食べてよく寝る」これはすごくシンプルなことですが、普段の日常生活とは大きく異なります。このシンプルさが私のお寺の一番好きなところです。普段一人暮らしをしていて廊下や庭を一生懸命掃除する習慣がないので、心が洗われていくような気持になります。毎日時間に追われて課題やアルバイトに明け暮れる私のような大学生にとって、高野山の生活はまさにシンプルです。これが本来の自分のあるべき姿のような気がします。櫻池院での学びをどのように繋げていきたいか。私は現在観光学部で学ぶ大学生です。インバウンド観光の促進について研究しています。櫻池院で学んだことは大きな観光資源に繋がると確信しています。「COOL JAPAN」の次は日本人の心を「DEEP JAPAN」と題し、世界に発信していきたいと考えています。現在はインドネシアのジョグジャカルタで留学をしています。ここで私は、より多くの外国人に日本文化を伝える活動を始めています。そして日本にくるならまず、高野山へと言って日々魅力を伝えています。日本に来ることができない人にもこの日本人の心を知って、日本文化を通してその心を自分の心にしてもらえたらいいなと思っています。


⑤次の参加者へ一言

毎日時間に追われて、課題や仕事に明け暮れているそこのあなた。あなたはいったい何のために頑張り、何のために生きているのか考えたことがありますか。

自分というものをみつめるチャンスが高野山にはあります。きっと新しい自分を発見するチャンスになると思うので、ぜひ参加して頑張ってください

高野山 櫻池院 オフィシャルブログ

<高野山で生きることをもっと身近に> 宿坊体験、短期修行体験、学生寺留学なら櫻池院

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